本郷新彫刻賞に前田哲明氏in札幌
今年度の本郷新彫刻賞の受賞者が前田哲明氏に決まった。
本郷新賞は屋外に設置されている彫刻作品数十点を、国内を代表する彫刻家と評論家達によって選び、厳正な審査の上で決めている賞である。
旭川の中原悌二郎彫刻賞が40年ほど前から始まったのに対して、本郷新彫刻賞は20数年前から始まっており歴史的には新しいが、国内での彫刻賞として代表的なものである。
今回受賞した前田哲明氏は私が予備校(すいどーばた美術学院)の頃より同期で、その上偶然にも2浪して同じ様に藝大の彫刻科に合格した友人である。
また、大学でも4年間ラクビー部で汗水流した仲でもある。
大学4年目の時は、今は京都で陶芸家として活躍している今井眞正氏がキャプテンで、前田氏と私が副キャプテンとして汗水と共に涙を流していたこともあり、今となっては懐かしい思い出である。
その前田だが、卒業して20年以上経つのに当時のスタンスと全く変わっていないのである。
それは制作に対する物理的な作業時間を費やしてることは勿論のこと、作品制作に対する考え方に於いても学生の頃より変わらぬ姿勢なのである。
私も今まで奈良美智氏や舟越桂氏、同期では三沢厚彦のことも良く知ってるが、彼らに劣るどころか彼ら以上に世界に通用する藝術家としての空気のようなものを感じた。
授賞式の次の日、札幌をモエレ沼公園、石山緑地、芸術の森美術館と一緒にまわったのだが、久しぶりに表現についての話が心を開いてできたことに安らぎを覚えた。
同時に、前田に少しでも近づける表現をしなければ、と強く感じさせられた次第である。