北海道初の総理大臣(鳩山由紀夫)誕生で、この地域の開発予算等は削減される可能性が高く、財政状況の悪化が危惧されると述べてきた。
実際に今回の政権交代によって、今後の北海道での生活は今まで以上に苦しくなる可能性が高く、地元選出総理の地元への優位性はほとんど無いと思われる。
北海道にとってあまりメリットはなさそうな総理大臣誕生だが、この国の今後の国づくりとの見地から考えると、期待できる側面もある。
それは鳩山由紀夫代議士自身の教育機関で学んだ環境が、この国の歴代総理には非常に珍しく理工系だったことである。
戦後の教育に於いて、この国は理工系の教育を進めることによって多くの技術者を生み出し、世界に通用する多くの製品を生産してきた。
そのことによって戦後短期間に奇跡的な経済成長を遂げ、世界第2位の経済大国になったのであるが、近年、理工系の教育機関への人気がなくなっていることがとても心配である。
今後、鳩山総理に期待することは、この国や北海道再生のために理工系の教育を今まで以上に重要視していただくと共に、多くの子供達が技術者になることに誇りを持てる環境を構築していただくことである。
鳩山由紀夫総理の祖父の鳩山一郎元総理は東海大学創設者松前重義博士との共通点があり、それは1943年に東条英機元総理の国民を犠牲にしての太平洋戦争に反対していたことである。
また、重義博士は由紀夫総理とも共通点があり、当時としてもめずらしく理工系で学んだ者として代議士になったことである。
東海大学の教育の理念として「建学の精神」がある。その中に、専門だけにとらわれることなく幅広い視野をもった人材、自ら考えることで次の社会を切り拓くことができる人材の育成を目指している、とある。
そのことを実践するために、理工系分野の学生には文系分野の学問を学び、文系分野の学生には理工系分野の学問を学ばせる環境を進めてきた。
今後のこの国の総理大臣に望むことは、理工系の発想と文系の考え方を持ったグローバルな視点でものごとを判断できる指導者である。
そのことが指導者に深く理解されていれば、あの忌わしい戦争は2度と起こらないだろうし、今後改憲したとしても国内外に理解されるであろう。